2月21日俳優

受講者レポート

◾️2026年2月21日俳優クラス⑮
芸能事務所の仕組みを知ることから始めよう
講 師:三谷一夫
ゲスト:津嶋敬介(ホリプロ取締役)

今回は前半に『二十歳の原点』を用いた脚本読解と、後半にはホリプロの津嶋さんをお迎えして「芸能事務所の仕組みを知る」というテーマでの授業だった。

『二十歳の原点』は、高野悦子さんという方の日記が映画になっている、実話からできたものだった。これまでの脚本読解ではフィクションのものばかりだったが、今回はそうではなかったので、考える深さがこれまでとは違うような気がした。いつも通りに受講者全員で自分たちが考えてきた主人公の葛藤や人柄などを共有し、脚本を深めていった。その中の一つに「柔軟性」という言葉が印象に残った。主人公が他の人に言われたことをすぐに受け止めることに対して柔軟性があると考えた人と、それは人に流されてしまっているから柔軟性が無いと考えている人がいた。受講者の性格によって映画の中の人物の捉え方が、同じ言葉でも意味が違うことがあった。

普段の私たちが持っている短所を長所として、長所を短所としても表すことができるように、人物の見方にはたくさんの可能性があるのだと改めて感じた。脚本読解以外にも、受講者自身が普段日記を書くのかだったり、書いた日記を人に見せたいか、日記を書くことでどのような効果があるのかなど、かつて存在していた主人公に寄り添うために自身と比べてみるという時間があった。役と向き合うことは自分と向き合うことでもあり、誰を演じるにしても全ては自分が軸になるのだと実感した。

次にホリプロの津嶋さんによる「芸能事務所の仕組み」についてのお話。津嶋さんがホリプロに入社したきっかけから、タレントの売り出し方、タレントとマネージャーの関係性など、普段では聞けないようなことを教えてもらい、私たちが飛び込んでいる世界にはまだまだ知らないことがあった。

後半には受講者たちの自己PRの時間があった。事前に津嶋さんからは、「特技や趣味を言うのではなく自分が体験したエピソードを話すこと」とアドバイスがあった。アドバイス通りに自己PRをしていくと、受講者それぞれの個性がよく際立ちいつもより魅力的に見えた。

最後に津嶋さんからは「自分の落ちた作品を観て、なぜ自分が落ちたのかを考える」「役者は人の心を動かす仕事」「頑張ったから成功するわけではないけど、頑張らないと成功しない」と様々な言葉があった。どの言葉にも共通することは、「人間力が全てにつながる」ということだと思った。普段の生活をどう過ごすのか、自分と向き合う時間を作っていきたい。