2月22日俳優

受講者レポート

◾️2026年2月22日俳優クラス⑯
映画脚本読解(中級)+演技実践
講 師:三谷一夫

今回は前回の続きである『二十歳の原点』を用いた芝居のワークショップだった。

全て2人でのシーンだったが、今までとはワンシーンが長くセリフの量も多かった。セリフの量が多いとそれに気を取られ、役に深みがなくなってしまったりフラフラと動いてしまったり、とにかく話を先に進めようとしてしまいその時の気分を大切にできていない瞬間が多くみられた。

『二十歳の原点』に登場する人物で主人公の先輩の「大山」という人物がおり、大山の人柄としては「リーダー気質があり周りを見れる」というように「強い人物」だった。その強い人物がフラフラ動いていたり手持ち無沙汰になっているとその人柄が全く見えない。そのことを指摘された受講者がアドバイスを受けもう一度芝居をすると、大山という人物が浮かび上がったような気がした。動き一つや距離感から生まれる空気というのは人物も作り上げていくのだと実感した。

他のシーンでは「・・・」というセリフについての話があった。シーンの始まりに「・・・」があるのにそれを無視して言葉があるところから始めてしまい、そのシーンでの見たいものが見えないような気がした。「・・・」はただ黙るという意味ではもちろん無く、心の中で言っていることである。それは俳優が考えることで、それを無視してしまうと役としての揺らぎが見えなくなってしまう。

こちらもアドバイスを受けた受講者がもう一度芝居をすると、言葉はないのに2人の間に何か見えるものが生まれた。小説や脚本にある「・・・」は読んでいる時はそのままにしがちだが、役を考えるときや演じるとなった時は1回そこで立ち止まり、人物が何を思い何を言うのかを考えることが大切だと学んだ。

三谷さんからは終始「気分を大切にして欲しい」や「深く想像すること」とアドバイスがあった。そして「脚本全体におけるシーンの役割までつかめているかというとまだまだだが、全体的に受講者の芝居は最初に比べると引き締まってきた」と話があった。確かに、芝居を重ねていくうちに、受講者の俳優としての姿が変わっていっているのではないかと思った。これからもずっと変わり続けられるよう、普段の生活で起きる小さいことから大きいことまでを、自分の何かにできるように意識していきたい。