3月8日企画

受講者レポート

◾️2026年3月7日 企画・プロデュースコース⑨
テーマ:外国映画配給・国際映画祭
講 師:三谷一夫
ゲスト:今井太郎(映画プロデューサー)

今回は映画プロデューサーである今井太郎さんをお迎えし、「外国映画の配給・国際映画祭」をテーマに授業が行われた。今井さんは「自己紹介や生い立ちを話した方が制作や配給につながる部分が多いのでそこから話していこうと思う」と語り授業が始まった。

今井さんはもともと中学、高校の時から映画が好きで地元の映画館に通っていたという。しかし阪神・淡路大震災をきっかけに「好きなことがいつできなくなるか分からない」「この まま大学に進学するだけでいいのだろうか」と考えるようになり、高校卒業後に映画を学びにアメリカへ。6年アメリカに滞在していたが、ビザが切れ日本に帰国。当時は映画業界が 不況で映画会社に入るのが難しかったため、映画を作るための資金を貯めようと一度就職して正社員として働くことを選択した。

10年働いた後、シネアスト・オーガニゼーション大阪という、助成金から映画を作るプロジェクトで通った「泣き屋」の仕事に就いた女性の奮闘を描いた『見栄を張る』では「泣き屋」という日本独自の文化は海外でも通用するのでは と考え、プロデューサーとして参加。日本では30館、タイでは100館で上映された。このことについて「よりローカルな方がグローバル」とおっしゃっており印象に残った。

今井さんが配給会社の「foggy」を始めたのは、映画を制作し色んな映画祭に行くとたくさんの映画に出会うのに、劇場公開されていない映画や行き場のない映画があったことや、配 給の理論は分かってもどれだけお客さんがくるのかマーケットについて勉強したいと思ったことがきっかけだった。配給作品としては、サンダース国際映画祭審査員特別賞を受賞し た、フィリピン映画の『レオノールの脳内ヒプナゴシア』や現在公開中の『これからの私たち』がある。配給とは、映画の権利を借りる(買い付け)契約をして劇場に営業をしていくこ と。いくら良い映画でも劇場に断られると上映できないので、営業するのが難しいというお話があった。

これまでの授業ではビジネスメインの製作委員会システムに関する話はあったが、今回は海外をからめた制作や配給といった違った視点でお話を聞くことができた。映画は作ることだ けでなく、その後にどのようにして上映されているのかを改めて深く知ることのできた授業となった。