11月16日企画

受講者レポート

◾️2025年11月16日 企画・プロデュースコース②
テーマ:映画業界の基礎知識
講 師:三谷一夫

初回は三谷さんによる映画業界の基礎知識についての授業だった。最初に、三谷さんが映画業界を志したきっかけを語る。続いて受講者はこのクラスで具体的に何をやっていきたいのかを共有していった。映画にはどういった仕事があるのか知りたい、地域が素敵に見える映画に出会った時地元が舞台の映画があったらいいなと思った、国際映画祭というものを日本に引っ張ってきたい、など三者三様の想いがあった。

これらを受け、三谷さんは「みんな映画を作るのにお金が無いとか知識と経験が無いというけれど、そんなのはなんとでもなるので踏み込むかどうか。ここに来たのなら踏み込むしかない」と受講者の背中を押した。このクラスには俳優クラスも聴講生として受講していたのだが、俳優に向けても「俳優は芝居専門と言わずにどんどんプロデュースの世界へ入った方がいい。結果的に芝居の仕事も増える。仕事は分けずにどんどんやった方がいい」ともコメント。

本題に入ると、2024年度の興行収入や日本で公開されている映画の本数についての話があった。2024年度の興行収入ランキングを全員で考えていく。1位には『名探偵コナン』、2位には『ハイキュー!!』、3位には『キングダム』といったアニメがランクイン。4位〜10位にも多くのアニメがランクインしており、トップ10の6割がアニメを占めている事実に驚かされた。次に、日本で公開されている映画の本数については1,190本であり、このうちの日本映画は685本。この685本の興行収入は約1558億円で、東宝がたった30本の映画で64%を占めていることを知り、1本の収入がどれだけ大きいかを考えさせられた。

日本には東宝以外にも松竹や東映などがあるが東宝の影響力は大きい。映画館(不動産)を持っていることで不動産業の利益があったり、テレビで放送されたドラマを映画化するといったように、映画の文化<売上となっている。第一回の吉田馨先生から日本映画の文化について学んだこともあり、今の映画はこのような結果になってしまっていることを知り、遺憾の念を抱いた。一方で、映画は社会に密接し発展する芸術だと考えると、興行収入のトップ10がアニメ映画で6割を占めていたり、文化よりも売上を重視されてしまうことは仕方がないことなのかとも思った。

このような話の中で、このアジアシネマアカデミーが「京都から世界を目指せ」と掲げているように、日本映画から離れても良いのでは?という言葉が。日本の映画の現状を知り、これから映画を作っていく一員としてどう映画と向き合っていくかを深く考える時間となった。