11月2日俳優コース

受講者レポート

◾️2025年11月2日  俳優クラス②
映画監督実習①
講 師:三谷一夫
ゲスト:谷口正晃(映画監督)

第1回目と同様、誓願寺で13:00より俳優クラスの授業が始まった。俳優クラス初回のゲストは『時をかける少女』『父のこころ』の監督である谷口正晃監督。

演技課題は『Wの悲劇』と最初からなかなかハードルの高いものだが、内容は親和性のあるものだった。

授業の冒頭で谷口監督より、1枚の紙が渡された。そこに書かれていたのは「内面の衝動を拾い上げろ、相手を反射すること、感情の流れを止めるな」というメソッド演技の一つである、マイズナーテクニックについてのものだった。これらを全員で読み、確認しあう。

そして、監督からは「今日は何回も芝居をするので他の人が言われていることも自分ごとと捉えてください」とコメント。いよいよ実技開始。

まずは全員で脚本の見方を少し学び、1組目が本読みをしている様子を見る。本読みが終わると芝居が始まった。

受講者が演じる人物は、劇団の研究生の静香とその先輩であるベテラン女優の翔。翔が自分のスキャンダルを静香に負わせようとする緊迫した場面だった。各組の芝居が終わると、監督は受講者に、芝居を見ていてどうだったかを尋ねた。「2人の関係性がよかった」「今の翔は軽く見えてしまった」など、芝居から感じとったことを共有していく。監督からは「何も感じない」「言葉が下に落ちていて相手に伝わっていない」と厳しい言葉が。他にも、静香が死体を見た時の反応はそれでいいのか、二人の距離はそんなものでいいのか、と細かいアドバイスがあった。各組、1回目の芝居からアドバイスを受け、2回目の芝居へ。どの組も1回目に受けたアドバイスに丁寧に応えようとする姿が見受けられた。

谷口監督の指導の下、授業は1時間延長して終了。最後に監督より、再び1枚の紙が渡された。ある俳優の言葉が書かれたもので、心に強く残るものがあった。そして監督から「感情は今こうやって話している時も止まることはない」と何度も「感情の流れ」についての話があった。「感情の流れが見えるか」ということはどういうことなのか、これからの芝居でも考え続けていきたいと思う。

俳優クラス初回にしては課題のハードルが高かったり、監督からのアドバイスを受け、それを飲み込むのは決して簡単なものではなかったが、個々に考えていることや感じたことを素直にぶつけていたように思う。三谷さんからは「最初だからセリフに詰まってしまってスムーズにいかないかなと思ったけど、そんな心配は無かったので半年後、どう成長しているのか楽しみだ」とコメント。

 

次回は2週間後、矢崎仁司監督をお迎えしての授業だ。どんな課題や発見が待っているのか楽しみだ。