12月28日企画

受講者レポート

◾️2025年12月28日 企画・プロデュースコース④
テーマ:映画の企画開発①
講 師:三谷一夫
ゲスト:深田祐輔(映画監督・プロデューサー・脚本家)

今回は映画監督・プロデューサー・脚本家である深田祐輔さんをゲストに迎え、2作品を例に「世界コンテンツの今を考える」をテーマに授業が行われた。1作品目は深田さんがプロデューサーで関わった『UltimateBeastmaster』という6カ国のアスリートが参加したリアリティーショー。日本で例えると、SASUKEのような競技に国ごとに選ばれた選手が挑戦する構成となっており、国境を越えて盛り上がることができ、世界的に視聴してもらうことを狙いとしている。

リアリティーショーというジャンルを用いることで、比較的低予算で作りやすく分かりやすいのが特徴。作中はいろんな言語が飛び交うが、見ているだけで楽しむことができる。この作品において深田さんは、各国のプロデューサーとやりとりをしながら、日本のパートを編集者の人と共に編集をしたり、出演許諾を行ったりなどを担当。世界コンテンツを制作するプロデューサーの仕事は映像を作るだけではなく、国や文化の違いを越えて多くの人と関わりながら作品を成立させる役割であることが分かった。

2作品目は、日本のストーリーを世界基準のアニメーションで表現しつつ、タイとのコラボレーションやバイクアクションと大手企業とのコラボレーションによって制作が行われた『TokyoOverride』。世界観を一から構築することでIP(知的財産)の基礎作りをしたり、制作にはタイ人も関わっており、タイのクリエイティブ人材は非常にレベルが高く、日本よりも優れているという話が印象に残った。このような国際的なコラボレーションによって、映画やアニメといった枠を超えた作品づくりが可能となり、一つの世界観をさまざまな形で広げていくワールドビルディングの可能性が示されていた。一方で、「世界コンテンツ」から「ローカル消費」の時代という話もあった。

『47Ronin』ではなく、『イクサガミ』のように世界中で同じように消費されるのではなくそれぞれの国や文化に合った形で楽しまれることを重視している、という事も印象に残った。深田さんが「日本のおかずで海外向けのお弁当を作る」と言っていたように、世界に発信することとローカルな価値をうまく組み合わせることが必要だと感じた。しかし、海外からみた日本のコンテンツは「アニメ」になっている。このクラスの最初の授業で学んだように、日本の興行収入はほとんどアニメで占められており、日本は映画も俳優も世界と比べると遅れているという話から、日本の文化や表現の強みを活かしつつ、映画や実写作品でも世界に通用する作品を作っていくことの重要性を改めて感じた。

他にも「世界コンテンツ」の「世界」とはどこを示しているのか。そもそも世界とは?自分目線の「世界」を定義するといったように、ただ「世界コンテンツ」を知るだけではなく、自分にとっての「世界コンテンツとは」を考えるきっかけになった。