2月7日俳優

受講者レポート

◾️2026年2月7日俳優クラス⑬
オーディションで何が作り手の心を掴むのか
講 師:三谷一夫

前半はオーディションでの自己紹介の練習をAとBの2チームに分かれて相互に審査を行い、後半は脚本を使ってグループオーディションの練習を行った。

AとB、それぞれ監督やカメラ、プロデューサーなど役割やどんな映画の内容かなどを決め、オーディションが始まった。実際のオーディション同様に、スタッフの紹介から始まり次にオーディションを受けている側の自己紹介へ。特技、好きな映画、役者になりたいと思ったきっかけなどそれぞれ、自分なりの言葉で話していく。その中でも審査側が気になった人に質問をしたり、全員に質問をしていく。

受講者が1人ずつ良かったと思う人、一緒に映画を作りたいと思った人を2人ずつ挙げていく。何回も名前が挙がる人もいれば誰にも選ばれない人もいた。何回も選ばれる人の共通点としては、声が大きくて聞きやすい、質問した時に答える時の表情が良い、決められた内容ではなくその場で自分の思ったことを話している、など。やはり声が通っていて聞きやすいとそれだけで印象に残るのだと実感し、声の大切さを知った。全員に共通してアドバイスを受けたこととしては、「就活みたい」「みんな自信がなさそうに見える」「自分以外の人が受け答えしている時の顔がずっと下を向いている」など。

また、1人の審査側の受講者が「アルバイト経験から得たこと」を全員に質問した際に、誰もアルバイト経験から得たことを自分の長所に繋げていなかったことも指摘された。せっかくの自分をアピールできる質問をされたのに、ただ気づいたことや得たことだけを話すだけになってしまい、質問者側の意図を汲み取ることができなかった。これまでにオーディションを受けたことがある人も無い人にとっても、これからに繋げていく材料を得た機会になった。

グループオーディションでは「カラオケ」というオーディションオリジナルの脚本を用いて行われた。新宿深夜2時半カラオケボックスの中、男2人(宏司と卓也)が歌うところに焦燥した女が1人(里美)乱入し、女が歌い始めたと思ったらその友達の女(ゆい)が入ってくる、という設定のシーンだった。脚本のト書きには最低限のことしか書いていなかったため、必要な動きは俳優自身で考える必要があった。宏司と卓也は酔っ払っているのでテンションを上げる必要があるが、そこをどう上げるのかが課題になった。里美は歌う時にこぼれる感情が課題に、ゆいは入ってくるタイミングや焦燥した里美をどう励ますのかが課題になった。

歌うまでの集中力はあっても歌が始まると集中が切れてしまったり、こぼれる感情にフォーカスをしてしまって歌えなくなるなど「感情がこぼれる」というものを歌に変換する力がまだまだ足りないのだと実感した。
今回、自己紹介にはテクニックがいることや、オーディションで審査側が何を見たいのかをよく考えることを学んだワークショップとなった。